準富裕層になり仕事への向き合い方が少し変わった

ここ数年で、資産形成が想定よりも早く進みました。コロナの少し前頃から、現金や定期預金だけではなく、投資信託などの金融資産を保有する形で資産形成を進めてきました。

新卒の頃から定期預金をコツコツ積み立てていたので、いきなり投資で資産が増えたというよりは、長い助走期間があったように思います。直近の株式相場が好調だったこともあり、いわゆる準富裕層と呼ばれる水準に入りました。

実際にその水準に到達してみても、残念ながら生活が劇的に変わった実感があるわけではありません。たまの贅沢は出来るようにはなっているとは思いますが、まだ高級品(ブランド品・車・住居)の購入を自由に行えるような資産規模ではありません。住む場所や日々の過ごし方も、基本的にはこれまでと変わらずで、今も淡々と積立を続けています。

資産形成には入金力が大切とよく言われます。これは本当にその通りで、個人的に大きかったのはミニマリスト的な生活を開始したことでした。

  • 妥協してものを買わない。
  • 不要なものを持たない。
  • 見栄のためにお金を使わない。
  • 固定費をむやみに膨らませない。
  • 買った後の管理やExitコストまで考える。

そうした生活を続けているうちに、自然と浪費が減り、使わなかったお金を投資に回すことができるようになりました。

もちろん、相場環境に恵まれた面は相当大きく、自分の努力だけで実現したとは思っていません。ただ、生活を小さく保つことが、資産形成にとって大きな効果を持っていたことは実感しています。

一方で、「生活水準は変わらない」と言っても、生活の質がまったく変わらなかったわけではありません。一番大きいのは、精神的な余裕です。生活防衛資金という観点では、以前よりもかなり安心感があります。仮に会社を辞めることになっても、すぐに生活に困るわけではない。そう思えるだけで、日々の感じ方は少し変わります。

これは明らかに良い変化です。仕事や生活の中で、必要以上に追い詰められなくなりました。何かあっても、すぐに人生が破綻しない状況になりました。お金は万能ではありませんが、一定の資産があることで得られる安心感は確かにあります。

ただし、良いことばかりでもありません。最近、自分の中でハングリーさが少し減っている感覚があります。若い頃は、もっと必死でした。専門性を吸収したい。早く一人前になりたい。早く活躍したい。そういう渇望のようなものがありました。当時は不安も大きかったと思います。余裕がなかったからこそ、前に進もうとしていた面もあります。

今は、良くも悪くも、以前ほど切迫感がありません。これは40代に入ったという年齢的な影響もあると思いますが、それ以上に、資産形成がある程度進んだことの影響が大きいように感じています。ある程度の安心感を得たことで、良い意味では落ち着いた。悪い意味では、少し牙が抜けた。

この感覚には、少し危機感があります。準富裕層という言葉だけを見ると、何か大きな到達点のように感じるかもしれませんが、実際には夢のような生活が始まるわけではありません。日々の生活は続きますし、将来に向けて淡々と資産形成を続ける必要もあります。

にもかかわらず、自分の中でどこか満足しかけている部分があります。ここが危ないところだと思っています。大きなことを成し遂げたわけではなく、少し資産形成が進んだだけで、自分の熱量まで落としてしまうのは、かなりもったいないことです。資産は、生活を守るための土台です。自由度を高めるための手段でもありますが、それによって前に進む力まで弱くなってしまうなら、本末転倒です。

これからは、もう一度ハングリーさを取り戻したいと思っています。若い頃のように、不安に追われる形ではなく、自分の意思で何かに打ち込む。専門性を深める。文章を書く。将来について考える。自分なりのテーマを持って、生活をもう少し生き生きとさせていく。

安心に甘えるのではなく、安心を土台にして、もう一段前に進む。これが、今の自分に必要な姿勢だと思います。当然ながら準富裕層に入ったことは、ゴールではなく、自分の生活や仕事、お金との向き合い方を見直すための、ひとつの通過点なのだと思います。

もう一度、ハングリーに生きるために、日々の生活、仕事、学び、資産形成のすべてを、もう少し意識的に積み上げていきたいと思っています。

※本記事は、個人の生活記録および資産形成を通じた心境の変化を書いたものです。特定の金融商品や投資手法を推奨するものではありません。

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作成者: ちくはく

40代前半、会社勤めをしながら都内で一人暮らしています。 これからの人生をより充実させたいと考え、日々試行錯誤しています。 ミニマリズムとの出会いをきっかけに、 暮らしや考え方が少しずつ整理され、前向きな変化を感じるようになりました。 このサイトでは、そうした日々の気づきや学びを気ままに記録しています。 同じような価値観をお持ちの方と、つながれましたら嬉しいです。