はじめに
私はミニマリストとして極端に突き詰められるタイプではありません。ただ、生活を整えるうえで「ノイズ」になるものは減らしていきたいと思っています。
前回は、部屋にある物や家具を減らして空間のノイズを減らす話を書きました。今回はもう一段進めて、家事のノイズについて書きます。
家事のノイズとは、私の中では「やらされている感覚が強い作業」や「地味に積み重なる管理コスト」のことです。一つ一つは小さくても、毎日少しずつ注意力を奪っていくようなものです。
今回の話も、節約や我慢ではなく、生活の運用コストを下げるという意味で書いていきます。
家事のノイズが増える原因
家事が面倒になる原因は、性格や意志の強さというより、大体は構造だと思っています。
- 道具が多い
- 手順が多い
- 管理対象が多い
この状態になると、家事は単にこなす事ではなく、考えることが中心になります。私はこれが苦手だったので、家事の量を減らすというより、家事を考えずに済むように整えました。
私が持たないもの
電子レンジ・トースターなどの調理家電
私は電子レンジを手放していて、今は持っていません。その結果、家で「温め直す前提」の食生活をやめました。温めが必要なものは、そもそも買わない。買うとしても、お店で温めてもらうか、温かいうちに持ち帰る。この運用にしてから、意外なほど困る場面はありませんでした。
トースターも同じ理由で持っていません。専用の家電は便利な反面、置き場所が必要になり、掃除や管理も増えます。一つひとつは小さな手間でも、積み重なると生活のノイズになります。
調理の自由度が落ちたというより、選択肢が整理されてシンプルになった感覚です。
私にとっては、それが心地よい落としどころでした。
ゴミ箱
私はゴミ箱を置いていません。スーパーやコンビニのレジ袋を一つ、どこかに引っ掛けておけばおけば十分だと感じています。
ゴミ箱があると、ゴミ箱自体の掃除が必要になります。さらに、袋を交換する作業も増えますし、サイズに合った袋を準備する必要性も出てきます。
一つ一つは本当に小さな話ですが、家事の面倒さはこういう小さな手間の積み重ねから生まれることが多いと思っています。
掃除機
掃除機は持っていません。クイックルワイパーと雑巾で十分だと思っています。特に一人暮らしで、部屋がコンパクトの場合はこれで困りません。
以前はハンディ掃除機を使っていたこともあります。たしかに掃除は楽になるのですが、「中身のごみ捨て」、「フィルター掃除」、「充電」といった周辺の作業が地味に積み重なりました。
掃除機があると掃除が快適になるのは間違いありません。ただ、その快適さを維持するための手間まで含めて考えると、私の場合はそこまで大きな差を感じませんでした。
それなら、手作業で済む範囲は自分でやる方が気持ちよく続けられます。軽い運動になりますし、結果として生活が少し整う感覚があります。
消耗品のストック
ストックは最小限にしています。無くなりそうになったら買う。基本はこれだけです。
例えば、トイレットペーパーのストックは1ロールのみにしています。無印良品で1ロール単位で買えるので、これで成立します。
ストックが少ないと、無駄に使わなくなる点も良いと思います。結果的に財布にも環境にも優しくなる、という副作用もあります。
タオル(手拭いで十分)
タオルやバスタオルは持っていません。手拭いだけで生活できています。手拭いは乾くのが早く洗濯も楽で、清潔に保ちやすいと思います。特に私は短髪なので風呂上りもこれ一枚で十分でした。
シャンプー・リンス・ボディソープ(石鹸だけで十分)
私はお風呂は石鹸だけで済ませています。どこにでもある牛乳石鹸だけで十分でした。髭剃りのシェービングフォームも、石鹸で代替できています。
詰め替えを買う、残量を気にする、ボトルを掃除する。こういう小さな手間が減ると、日常が静かになります。
もちろん肌質によって合う合わないはあるかと思いますが、大丈夫そうなら、運用コストはかなり下げられます。まずは、少し試してみるくらいでも確認できると思います。
入浴の際に必要なものについては、入浴はこれだけ(石鹸、剃刀)にまとめています。
アイロン
アイロンも持っていません。ワイシャツはノンアイロン一択です。昔はコットンシャツにアイロンをかけて、パリッと仕上がった状態を気持ちよく感じていました。
でも生活全体でみると、そこに投下する手間が見合わなくなりました。きれいに保つことを頑張るより、頑張らなくても成立する服を選ぶ方が自分には合っている事に気付きました。
家事を減らすと生活が軽くなる
家事のノイズを減らして起きた変化は、とても地味です。でも、じわじわと効果が出るものでした。
- 段取りが減る
- 「やらなきゃ」が減る
- 生活の摩擦が減る
- 余った集中力が別のことに回る
おそらく、家事そのものが嫌いになっていたというより、「家事に時間を奪われる感覚」が嫌だったのだと思います。
見直したもの
ここまで書いておきながらですが、私は一度手放してから買い直したものもあります。
冷蔵庫
しばらく冷蔵庫なしで生活していました。ただ、毎回使い切り前提で食材を買っていると、私の場合は一回の食事量が増えがちで、結果的に不経済かつ不健康だと感じました。
また、調味料も開封後に要冷蔵が多い点も気になる点でした。また、納豆や生卵も好きなので、結局冷蔵庫が必要になりました。
今は、小型の冷蔵庫を使用していますが、これで十分という結論です。大きい方がたくさん入り便利かもしれませんが、私は十分なサイズで止めるというのが落し所になっています。
洗濯機
一時期は手洗い生活をしていました。下着や薄着のシャツだけなら、手洗いで十分だという感覚は今でも変わりません。
手洗いで生活していた頃の状況は、洗濯機なし手洗い生活にまとめています。
ただ、ズボンやスウェット、シーツあたりは手洗いだと厳しいものがあります。コインランドリーは嫌いではないのですが、タイミングによっては開いていないことがあり、それが地味にストレスでした。
今は、乾燥機能のないシンプルな縦型洗濯器で落ち着きました。ドラム式も検討しましたが、費用に見合わず見送りました。
乾燥機はありませんが、浴室乾燥機で十分です。乾燥機能付きの洗濯機は便利だと思う一方で、私の場合は吊るして干す方が服も長持ちし、シワが付きにくいと感じています。
おわりに
家事のノイズを減らすことは、人生を変えるような派手さはありません。ただ、日々のコンディションを底上げする力はあると思います。やるべきことが減ると、生活の中に余白が増えて、自分の時間が戻ってくると思います。
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