Church’s(チャーチ)の革靴Consul(コンスル)を、気づけば15年以上履き続けています。最近はビジネスカジュアルが増えてスニーカー中心となり、頻繁に履く機会は減りましたが、この靴を手放す気にはなりません。
この革靴との付き合いは15年を超えており、かなり長くなりました。修理やメンテナンスをはさみながら、自分の生活の一部になりました。派手な道具ではありませんが、時間をかけて愛着が生まれてきたものです。

使い始めたきっかけ
購入したのは、社会人になって間もない頃にロンドンへ出張した時です。現地法人で働く同期に勧められるままに思い切って購入したのですが、当時の私はChurch’sというブランドの背景をほとんど知りませんでした。
ただ、実物を前にしたときに、作りの丁寧さや佇まいから「これは良いものだ」と直感的にわかる感じがありました。帰国してから調べてみると、Church’sは英国を代表する革靴メーカーの一つで、長い歴史を持つブランドだと知りました。
私が選んだのはConsul(コンスル)。クラシックなオックスフォードで、定番モデルの一つとして紹介されるものです。当時から私は、装飾を抑えたシンプルなデザインが好きでした。流行よりも「長く使える形」を選びたいという感覚が、今思えば既にあったのだと思います。
購入の際に印象に残っているのは、サイズ選びの難しさです。革靴はサイズが全てといわれますが、本当にその通りだと思います。何足もフィッティングして慎重に選びましたが、最終的に決めたサイズはかなりきつく感じました。
実際、購入直後は靴擦れを何度か起こしました。踵や小指が当たり窮屈な印象がしばらく続きました。高価な買い物で後悔したくない気持ちからか、「このサイズで本当に正しかったのか?」と疑った時期もありました。
使い始めて分かったこと
新品の革靴が靴擦れを起こしやすいのは、一般論としてよくある話だと思います。革がまだ硬く、足に馴染むまでに時間がかかるからです。
ただ、Consulは「馴染んだ後の履き心地」が、明らかに別物でした。履き込むほどに自分の足型に沿っていき、ある時期から「締め付け」が「支え」に変わった感覚がありました。履き心地は3カ月程度で良くなった記憶があります。
馴染んでからは靴の中で足が遊ばず、踵も浮かず、気持ちよく収まっています。革靴の履き心地がここまで変わるのかと、初めて実感した一足でした。
メンテナンスは特別なことはしていません。履いた後にブラッシングをして、シューツリーを入れます。あとは気が向いたときに靴磨きをするくらい。靴底はラバーソールを張って保護し、減ったら張り替えるようにしています。
そして15年使って強く感じるのは、良いものは長持ちするということです。結局、良いものは大切にしたくなり、大切にするからその結果として長持ちする。自然とそういう好循環が生まれています。
最近はスニーカー中心になり、出番は減りました。それでも、たまにこの靴を履くと背筋が伸びる感覚があります。良いものを身に着けると、身のこなしもどこかそれに引っ張られます。そういう感覚が私の中に生まれています。
これからも派手に買い替えることはせず、手をかけながら使い続けていきたいと思います。
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