SNSをやめたきっかけ
SNSは、mixiから始まり、Facebook、Instagram、Twitter(現X)まで、一通りアカウントを持っていました。ただ、どれも積極的に投稿していたわけではなく、主な使い方は、昔からの友人や知人、同僚の近況を見る、というものでした。
食事や旅行、パーティ、いわゆる「キラキラした投稿」を目にすることが多く、それらと自分の生活を無意識に比べてしまい、気持ちが少し疲れてしまうことがありました。今振り返ると、それが特別に不幸だったというより、自分の性格にあまり合っていなかった、それだけのことだったのだと思います。
また、自分はあまり目立ちたい性分ではないのですが、他人からタグ付けされることで、自分の行動や状況が意図せず可視化されることにも、どこか居心地の悪さを感じていました。
やめる前に感じていた迷い
一方で、SNSをやめることには迷いもありました。
発信力やつながりが、ある種の「資産」になるという考え方は理解できますし、正直に言えば、それを完全に手放してしまうことへの不安もありました。ただ、その影響力を追い求め続けることで、自分の軸が少しずつ他人側に寄っていってしまうのではないか、そんな感覚も同時にありました。
結果的に、発信の場としては、このブログを選びました。不特定多数に向けて即時に反応を求めるよりも、自分のペースで考えを整理できる場所の方が、今の自分には合っていると感じたからです。
実際にやめてみて感じたこと
実際に大半のSNSをやめてみて、他人との比較をする機会はかなり減りました。
日常生活の中でSNSの話題が出ることはほとんどないので、SNSをやっていないことで困る場面はほとんどありませんでした。
一方で、X(旧Twitter)から得られる即時性の高い情報には価値があると感じているため、これは続けています。
X(旧Twitter)との付き合い方
現在、X(旧Twitter)については、アカウント自体は残しています。ただし、使い方は大きく変わりました。フォローしているのは知り合いではなく、情報収集を目的としたアカウントのみです。
他人との比較が生まれにくい距離感で、必要な情報だけを拾う、という使い方をしています。
今は、情報を得るための道具として、かなり割り切って使えている、という感覚です。
今も残しているもの
LINEについては、広い意味ではSNSに含まれるのかもしれませんが、現実的な連絡手段として、今も使っています。
本音を言えば、スマートフォン自体を完全に手放したい気持ちもありますし、その依存関係も、いずれはゼロにしたいと思っています。
ただ、現時点では、無理のない範囲で距離感を取る、という選択をしています。
振り返って思うこと
SNSを止めたことで、人生が変わったわけではありません。ただ、他人の生活を覗き見て、無意識に自分と比べる時間が無くなったことで、気持ちは確実に楽になりました。
深刻な話に見えるかもしれませんが、自分としては生活のバランスを少し調整しているという感覚に近いです。
SNSを使うか、使わないか。あるいは、どう使うか。大切なのは、その選択を自分でしている、という実感なのだと思います。今の自分にとっては、この距離感がちょうどよい。そう感じています。