デジタルデトックス実践⑦:連絡先をリセットして40代からの再出発の準備をした

2020年ごろ、スマホとLINEに登録されていた連絡先を思い切って削除しました。「人間関係を切った」というより、私の中では連絡先という「情報」を整理したという感覚に近いです。相手を切る意図ではなく、私の注意資源を管理するための整理でした。

当時は30代後半で仕事には慣れていた一方、社内での役割が増えており、成果や責任が強く求められるようになっていました。ストレスは確実に溜まっていたと思います。また、将来に対する漠然とした不安もありました。

年齢を重ねてきて徐々に価値観が固まり、親しく付き合う人が自然と絞られていく時期でした。同じ頃、ミニマリズムの考え方を少しずつ取り入れ始めていました。物を減らすというより、「自分の注意力や時間が何に奪われているか」を見直す感覚です。

その延長で、連絡先も一度リセットしてみることにしました。40代を前にして、生活や人間関係を次のステージに合わせるための土台作り、と言ってもいいかもしれません。

ルールは2つだけ

連絡先を消す基準はシンプルにしました。

  • 家族・親族の連絡先は残す
  • 直近3年間で連絡を取っていない人の連絡先は削除する

結果として、連絡先は20件程度になりました。削除前は300件以上あったので、ほとんど消したことになります。

削除をしている途中で印象的だったのは、名前を見ても思い出せない連絡先が想像以上に多かった一方、現在進行中で連絡を取っている相手は意外に少なかったことです。連絡先は本来、必要になった時に連絡を取るためのものだったはずなのに、「使われないまま残り続ける情報」になっていました。

もちろん、連絡先を「余計な情報」と言い切るのは乱暴だと思います。ただ、少なくとも当時の私にとっては、見えないところで心理的負担を増やす情報でもありました。

良かった点:今に集中できるようになった

削除してよかったのは、管理負荷が減ったことです。それと同時に、視界がクリアになりました。

連絡先が多いと、端末の中に「過去」が溜まっていきます。そこに「未回収の関係」のようなものを感じてしまいます。実際に何かをしているわけではないのに、小さな負債感だけが残る感覚です。私の場合、その感覚が想像以上にストレスになっていました。

連絡先が減ると、その負債感が消えました。「今の生活を回す」、「今の人間関係を大切にする」ことに、注意力を寄せやすくなったと思います。

後悔した点:会いたい時に辿れない

一方で、後悔もあります。ふとしたタイミングで会いたくなった人の連絡が手元にないと、こちらから辿るのが難しい点です。また、会社員を続けている以上ネットワークが薄くなるのは痛手と言えなくもありません。

ただ、私の場合は共通の知人を通じて繋がることはそれほど難しくなく、逆に「そこまでして会いたいなら、その手間をかけてもいい」と考えています。決定的な問題だとは思っていません。

今の運用:必要になったら登録する

この経験を経て、今は次のような運用で落ち着いています。

  • 連絡先は増やしすぎず必要最小限を維持する
  • 追加するのは「今後も連絡を取り合う可能性がある人」だけ

私が連絡先を消していたとしても、相手が本当に会いたいと思ってくれているなら、何らかの形で連絡は来るはずです。もし連絡が来たら、その時に改めて連絡先を登録すればいいという考え方です。人によっては冷たいように感じると思いますが、私はこの運用を知人に公言せず、静かに続けています。

40代からの出発として

連絡先のリセットは、かなり極端な方法だと思います。誰にでも勧めたいわけではありません。ただ私にとっては、40代からの再出発のための整理でした。

過去を捨てたというより、今をよく生きるために注意資源の置き場所を変えたものです。その結果として、生活の輪郭が少しはっきりした気がします。

もしあなたにとっても連絡先が負債感の原因になっているなら、一度整理してみる価値はあるかもしれません。

作成者: ちくはく

40代前半、会社勤めをしながら都内で一人暮らしています。 これからの人生をより充実させたいと考え、日々試行錯誤しています。 ミニマリズムとの出会いをきっかけに、 暮らしや考え方が少しずつ整理され、前向きな変化を感じるようになりました。 このサイトでは、そうした日々の気づきや学びを気ままに記録しています。 同じような価値観をお持ちの方と、つながれましたら嬉しいです。

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