ミニマリズムと人生観

コロナで人生観が変わった

 こちらの記事でも触れましたが、私がミニマリストへと変わるきっかけを与えてくれたのはコロナ禍です。多くの自由な時間が出来て、人生について自分なりに振り返り今後どのように変化してゆきたいか考えることができました。

 コロナ前までは完全に仕事中心の生活でした。仕事に熱中できていた点は幸せだったかもしれませんが、平日は残業が当たり前で趣味に費やす時間はほぼありませんでした。時間が空けば会社に関係のある分野の勉強にほとんどの時間を割いていました。また、友人関係も会社の同僚や同期が中心で、それ以外は学生時代から少数の繋がりだけでした。昔からの知り合いは居心地が良いのですが、価値観の広がり具合については物足りない思いが心の奥底にありました。

 会社中心の生活、これ自体を否定しませんが、考えてみると色々な面で会社への依存度が高い点(高過ぎる点)に気づかされます。特に気になった点は、この生活は自分でコントロールできない要素の割合が多く、会社員としての幸福度がそれらの多くによって左右される側面です。給料、評価、昇格、人事異動などは、本人の意向だけでは当然ながら決められないので、自分にとって不幸せな会社の決断も受け入れる必要があります。これを受け入れてこそが人生だという心の整理もできますが、今後の数十年の間もこれが続くのは、私には耐えられそうもないなという思いに至りました。

精神的な自由への渇望

 この振り返りで自分が求めているのは精神的な自由なのだと気づかされました。私は新人の頃からどちらかというと成長意欲が高く、経済的成功を目指して働いていたのですが、この方針を続けられないという気持ちになりました。というか、今の会社生活の延長線上に精神的な自由などないと感じるまでになりました。また、この理想的な成長に合わせて(夢見て?)自分の生活も少しずつ大きくなっていました。というか、この経済的な成長以上に生活に掛かるコストが上昇していました。例えば、家賃・食費・服装・趣味など、経済的な余裕のある方からすれば大したことない内容ですが、自分の身の丈以上な生活になっていたと思います。これを振り返ってみて、恥ずかしい気持ちになったのを鮮明に覚えています。「何で見栄を張っているのだろう」、「これは誰に向けたものなのだろうか」と。この生活を続ける限り会社に縛られた生活を続けなければならないということに気づくことが出来ました。

精神的な自由へのステップ

 精神的な自由を獲得は一朝一夕で達成できないので、以下の段階を踏むことにしました。

  1. 生活のスリム化でリスク許容度を高める(1年以内)
  2. 会社での自己実現と副業安定化の両立(5年以内)
  3. FIRE(Financial Independence, Retire Early)
  4. 長期休暇(世界一周、日本縦断、等)(5年以内)
  5. 新しいことへの挑戦(移住、起業、等)
  6. 以降、4と5を繰り返す(5~10年以内、3年周期めど)

 これらのステップは簡単ではないですが、着実に進めてゆきたいと思います。今の状況からすると夢のような目標ですが、これを達成できたら間違いなく興奮すると思います。頑張ってよかったと絶対に感じると思います。大体5年でその姿になる想定ですが自分の年齢を考えるとこれくらいで実現できないとインパクトを感じられないので強気の設定にしています。

 当然ながらミニマリストになることは上記のステップ1に対応しています。今の段階でたくさんの物を手放せているので、改善の余地があるものの形の上では達成できている想定です。今後はステップ1と並行してステップ2に取り組みます。この成り行き次第では会社員生活を継続する可能性もありますが、原則的には上記のステップを歩みたいと思います。

ミニマリスト化後のリスク許容度

 まだミニマリストになってから1年程度の経過ですが、リスク許容度が徐々に高まっていることを実感しています。細かく計算してませんが、この取り組みで月々の出費は半分程度に減らせていますし、時間の余裕も生まれてきたと思います。つまり、「ミニマリズムでお金と時間の余裕が生まれる」という点を実感できています。これらを得ることで新しいことにリソースを投入できて好循環が生まれるようになります。

 加えて、上記のようなリソースを得られて精神的な余裕も少し生まれて、会社員生活でもリスクのある取り組みもできるようになってきたと思っています。会社への依存度が高い場合はプロジェクトに失敗して昇格が遅れるリスクを過大に見て消極的に動かざるを得ないことがあると思います。しかしながら最悪の場合は会社を辞めればよいという選択肢がある場合は自分がやりたいことを積極的にできるようになったと思います。今の私の状態は副業の収入があるわけではないので時期尚早感は否めないですが、気持ち的に前向きになれていると思います。この結果として会社内での自己実現もできるような前向きな気持ちがほんの少しですが生まれてきました。

まとめ

 人生の目標設定は人それぞれの価値観によるものではあるが、野心的な目標を実現させるためにミニマリズムの考えを取り入れるのも良いと思います。私がこれからどのようになるかはわかりませんが、仮に目標を実現したら説得力が全然違うと思うので、私自身自分がどのように変われるか楽しみにしています。

  • 精神的自由のための一つの考え方としてミニマリズムがある
  • ミニマリズムで色々な面でリスク許容度を上げることができる

作成者: ちくはく

30代後半の独身サラリーマン。これからの後半の人生を充実させるため変化を起こすために奮闘中です。ミニマリズムとの出会いがきっかけで人生が好転すると信じています。派生して副業・FIREやSDGsに対する興味も高まっています。同じような価値観の方々と繋がれたら嬉しいです。お気軽にメッセージ下さい。

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