大型家電なし生活への誘い
私はこれまで1年以上の間、テレビ・冷蔵庫・洗濯機等の大型家電なしの生活をしています。これら以外にトースター、電子レンジ、低温調理器、ジューサー、乾燥機、掃除機、スマートスピーカー、シーリングライト、卓上電気スタンドなど多くの電化製品を手放したままの状態です。当初は冷蔵庫と洗濯機に関しては躊躇しましたが、変化への欲求が勝り手放してみました。
これらのいわば文明の利器を手放したことで生活環境は退化しますが、一人の人間としては進化できたという実感が得られています。今のところデメリットは少なく、メリットが圧倒的に上回っている実感です。本稿では、これらを手放した経緯とそれによって得られた実感についてもう少し具体的にまとめたいと思います。
冷蔵庫・洗濯機を手放しても大丈夫
大型家電なしの生活をして身軽になりたいという願望はあったものの、その決断は生活に与える影響が大きいので多少の躊躇いはありました。
冷蔵庫:もともとは家庭用の大型冷蔵庫を使っていました。料理が好きだったので色々な種類の調味料、作り置きの品、冷凍食品などが入れていて、冷蔵庫をしっかりと使っている状態でした。
実は一度に冷蔵庫なしの生活に切り替える勇気がなく、小型冷蔵庫の時期を少し過ごしましたが、結果的には一度に冷蔵庫無しの生活に切り替えてしまえばよかったと思っています。ちなみに、冷蔵庫なしの生活の注意事項は以下です。
- 調味料は開封後は常温保存ができないものが多いです。今は味噌、醤油のみ常備、それ以外は使い切りのものがあれば使用する感じ。あまり作りこんだ料理ではなく、どちらかというと粗食が好きになってきたので問題ありません。
- 冷たい飲み物が家の中にない状態になります。コンビニ、自販機、スーパーが近くにあるので、どうしても欲しくなったら買いに行きます。私は飲み物は常温派なので冷たい飲み物を欲するタイミングは真夏でもほとんどなく、のどが渇けば水道水を飲めば大丈夫でした。
- 食材や料理は食べきりが前提になります。一食毎に食材の買い出しをすれば容易に解決します。一汁一菜のようなシンプルな献立にすれば一人でも完食可能かと思います。余れば保存という甘えがなくなるので、よく考えて買い物ができるようになったので、結果的にはフードロスを減らせました。
冷蔵庫を手放してよかった点
- キッチンスペースが広くなり圧迫感がなくなる
- 冷蔵庫の電気代の節約ができる
- 食べきれるだけの量の食材購入となる。これにより、出費抑制、フードロス削減、ダイエット効果などが期待される
- 食事への向き合い方がよりストイックになる
- 引っ越しが楽になる
洗濯機:乾燥機付きの洗濯機を使っていましたが、音がうるさく買い替えの時期が迫っていたので、思い切って処分しました。冷蔵庫と比較するとこちらの方が手放しやすかったです。
当初は日々のワイシャツが確保できなくなる不安はありました。ワイシャツは自宅で洗ったものを着ているので、その洗濯・乾燥に失敗する可能性を考えていました。浴室乾燥機付きの物件に住んでいたので、手洗いをして3時間程度の浴室乾燥をかければ乾くことが分かったのでワイシャツも問題なく不安なく過ごせています。ただし、浴室乾燥は乾燥機と比べて電気代がかかるので節約効果は限定的かもしれません。
洗濯機を手放したことで手洗い中心の生活になりましたが、毎日下着とワイシャツを入浴時に手洗いして、風呂上りに浴室乾燥をすれば翌朝にはよく乾いた状態となっているので、習慣づけが出来たら洗濯機をかけるよりも負担は少ないと思うようになりました。シーツやズボンなどの大き目のものについては近所のコインランドリーを使って洗っています。
個人的な印象としては洗濯機で洗うより、手洗いする方が衣服の負荷が小さいので、物をより長く使えると考えています。また、手洗いをすることで普段来ている衣服への愛着がわいてきた点も良かったと思います。
洗濯機を手放してよかった点:
- 洗濯機スペースを使わなくなり、圧迫感がなくなった
- 手洗いをすることで、衣服の消耗が緩和された
- 一つ一つの衣服と向き合う時間が長くなり愛着がわく
- 引っ越しが楽になる
まとめ
冷蔵庫・洗濯機を手放しても問題となる点はほとんど感じていません。それよりも、食事に向き合う姿勢が良化した点、衣服への向き合う時間が長くなり愛着がわいた点、などメリットの方が多いでます。一人暮らしの方は試しに手放してみてはいかがでしょうか。